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講演会・イベント

横峯吉文先生講演会『子どもの才能を開花させるには?』

2019年10月26日

今回の講演者は、いつもお世話になっています鹿児島県志布志市社会福祉法人純真会理事長、ヨコミネ式創始者・横峯吉文先生です。フジテレビの『エチカの鏡』でブレイクしてからさらに全国に300園以上もの導入園があり、モンゴルやアジア地域の幼稚園まで広がりをみせています。うちも札幌、横浜、群馬で取り入れております。先生は、将来のひきこもりをつくらない。障がいを持って生まれても、小学生までの臨界期に刺激することで改善がみられると仰っておられ、私も同感です。

昔の人はこう言いました。『這えば立て立てば歩めの親心』その深い意味は「常に先のことを考えて子育てしなさい!」ということです。そして7歳までが神の領域であり、親が手に負えるのは「つ」がつくまで(9つ)までと言います。

子育ての目的は自立させることであり、政府の報告によれば現在のわが国では引きこもりは115万3千人、それも青年、中年までに及びます。このうちの8割が男性で凶悪事件を起こすのも9割が男性。男と女はそもそものつくりが違う。女性は出産を控えているので完成されているが男は多少バカなのでしっかり育てないといけないと。将来自立した大人に育てるためにはこの幼児期というのが非常に大事であると仰います。

幼児期の3年間で小学校へ行って困らないように勉強・運動が大好きな子に育てるのが『ヨコミネ式』の一番の目的であると。

では「どうしたら勉強や運動が好きになるのか?」それは、「できた」という体験をさせること。「できた」から「面白い」。「面白い」から「自ら練習する」ようになり、どんどん上達するのです。

さらにこの時期には、8割の脳が完成しますので「計算に強い脳をつくる」ことが重要で、毎日行う『ヨコミネ式』の読み・書き・計算はそのための「遊び」でであると。

赤ちゃんが自分で歩き始めるのは、誰かに教わったわけではなく、そういったプログラムが既にDNAに備わっていて周りの人が歩いているのを見てマネて歩くようになります。それを幼児教育用にしくみとして作り上げたのが『ヨコミネ式』であり、教えず自ら学ぶというものである。簡単過ぎるとつまらないので飽きる。難しすぎるとおしつけになってしまう。その子の状況に最適化した教材を選び、与えることが重要なのです。

「自由保育で子どもの心を育てるというがどのように育つというのか?」

心の基本は思いやりや優しさ、助け合うこと。幼児期の子どもの心は傷つきません。脳がまだ未熟なので嫌なことやつらい・悲しいことは忘れられる構造になっています。辛いことや悲しいことを経験して、初めて人間として人に優しくできるようになるのです。

日本人の心は素晴らしいと世界が称賛しました。東日本大震災の被災地で物資の配給があるときは一列に並び、だれも我先にという人はいなかった。外国であれば奪い合う事態になっていたはず。

そして、「天命」とは「命がけで子孫を繋いでいくこと」。

男の天命とは➀子孫を残す準備 ②愛する家族を守る ③愛する家族を養うことであり。女の天命は子孫を生むこと。
一番悪い、自立を阻む要因は2つ ①過保護 ②過干渉です。
いつまでも甘やかし赤ちゃん扱いせず突き放すことも必要で、突き放すことにより自分で考えるようになります。
最後に、幼児期にやるべきことは4つ。ヨコミネ式は学習・体育・音楽を通して次の4つの力を育てていきます。

①心の力 3・4歳 
②学ぶ力 7歳  頭の良し悪しは7歳までに決まり、読み書き計算が大事だという学者が多いのでヨコミネ式でも読み書き計算をプログラムにのっとり毎日行います。幼児期の読み書き計算により思考回路を形成。
③体の力 6歳  水泳は脳を発達させます。泳ぐ合間の息つぎで二酸化炭素を吐き出し、酸素を一気に取り入れる。この呼吸が脳を働かせる。『ヨコミネ式』はこのことをふまえ、息つぎと同じ状態になる逆立ちを日常的に行なう。発達障害といわれた子どもも逆立ちを行うことによって大きな進歩が見られたケースが多数あります。体育の中ではとくに重要なのが逆立。
④音(絶対音感) 6歳
できない子はいない。時間がかかるだけ。一人二人ができたのでは意味がありません。全員できることこそが『ヨコミネ式』であります。

とても素晴らしいお話しを誠にありがとうございました。
これからももっと精進して幼児教育を極めていきたいと思います。感謝。合掌。

  令和1年10月26日 園長 長谷川俊道